電通のGD対策で押さえるべきポイントとは


僕は就職活動時、練習も含めて電通でGD(グループディスカッション)を合計3回受けました。そこで感じたこと、どう考えたら通過しやすいかなどを自分なりに考えたので共有します。

グループディスカッションでほかの業界と広告業界では求められることがかなり異なりますので、以下の内容は絶対参考にしたほうが良いです。

広告主が広告代理店に求めているものは?

今までの広告代理店はテレビ局等から、CMの枠を買い付け、広告主に売るという仕事が大半でした。しかし、現在は単に枠を売るだけではなく、売りに繋がるソリューションが求められ始めました。

これは、デジタル領域に限らず、テレビや新聞などのマスメディアを用いたソリューションかもしれません。

そのような状況下で、広告主(クライアント)が広告代理店に求めているのは、商品やサービスを売ることに直結するソリューションやプランニングである。

これに応えるために、広告代理店が提供すべきことは、「生活者インサイトに基づいた、全てのメディアを活用したコミュニケーションプランの提案」だと考えています。

もっと簡単に言い換えると、

  • 最も適した人に
  • 最も適した時に
  • 最も適した場所で
  • 最も適した方法で
  • 最も効率的に

商品やサービスの情報を届けることが求められているのです。



生活者インサイト

さきほど、生活者インサイトという言葉を使いましたが、皆さんご存知でしょうか。

インサイトの意味をSynergyMarketingさんのページから一部引用させていただきます。

インサイトとは、消費者の行動や思惑、それらの背景にある意識構造を見抜いたことによって得られる「購買意欲の核心やツボのことを指す。「顧客インサイト」や「消費者インサイト」など、対象による消費行動や購買意欲を促す潜在的な欲求のスイッチ。

要するに生活者、消費者のホンネの部分のことです。このツボを押すことが出来なければ、商品は買ってもらえないのです。

 

前置きが長くなりましたが、この生活者インサイトをうまく見抜けているか、考えられているかがグループディスカッションでは評価対象のように感じました。

 

電通のGDを通過するためには

今書いたことを踏まえて、電通のグループディスカッションを通過するためのアドバイスをしたいと思います。

上述のように、電通ではグループディスカッションで生活者インサイト、生活者のツボを押さえられているかを見られます。

では、どのように押さえられているか否かを判断するのでしょうか。

公式的に発表している訳ではありませんが、1つ気づいたことがありました。

早期内定コースのGDにおいて、出されたテーマに対して、電通側で模範解答を1つ用意していたのです。それをGD終了後、参加者全体に披露してこのように考えるのが良いと言っていました。正解はこれ!と言わんばかりに。

1グループ7人いたのですが、そのうち2人が通過したことを確認しました。その通過した人たちはGDのときに、模範解答と類似していた意見を主張していました。また、僕の知り合いもグループのなかで1人だけ模範解答と同じことを主張していたにも関わらず採用されずに、違う意見が採用されましたが、彼はGDを通過し内定を勝ち取りました。

これらの事実から、電通は模範解答とどれだけ類似した意見を言えるかが大きな評価対象になっていると言えるでしょう。その意見が採用されなくとも、です。

もちろん、コミュニケーション能力やタイムキーパー係、書記係、最後の発表で目立つことなども全く重要ではないと言えば嘘になりますが、電通はそこらへんは全然見ていないように感じました。

しかし冷静に考えてみると最後の発表が上手いことや書記でまとめ上手なことは、練習すれば誰にでも出来そうです。しかし考え方やアイデアを出すという能力はなかなか育まれず、重要視するのは納得出来ますし、広告代理店特有の評価基準であることも当然のように感じました。

これが電通のグループディスカッションを通過するには運要素が強いと言われる所以なのかもしれませんね。


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