電通の1次面接を理系の僕が通過した理由


今回は、電通の1次面接について僕のそのときの感情も踏まえて詳細に書いていきたいと思います。



1次面接の流れ

1次面接の流れはこんな感じです。1次面接は電通の名古屋支社にて行われました。

11:00 到着&受付

11:30 面接開始

11:50 面接終了

 

受付の女性の方から、就活生用の会員証をもらいエレベーターで面接会場へと向かいます。

面接会場につくと、人事っぽい方がお出迎えをしてくれます。そこには大きな部屋が1つあり、部屋の外の側面に椅子が10脚ほど並べられていて、そこですでに何人かは待機していました。

 

待機中に、人事の方が話しかけてきて緊張を僕たちの緊張をほぐそうとしてくれました。と同時に、

「これも選考基準に入っているんだろうーな。とほほ」なんて心の中で思っていました。後で分かったのですが、話しかけてくれた社員の1人は人事部長でした。コワイ。

 

待機中の就活生とも話したのですが、学歴は中京大学や南山大学などさまざまでした。1人はロンドンの大学院にいたとドヤってきて僕は不安で泣きそうになりました。

そのロンドン野郎を除けばみな学部生っぽかったです。それが唯一の救い。

 

20分ほど経ったでしょうか、僕の名前が呼ばれ面接会場に入ります。

会場は部屋が6カ所くらい(正確な値は覚えていません、すみません。)に分けられていて、社員が2人1組で配置されていました。

「あちらの席におすわりください」と指をさされたブースに向かいます。2人の社員が待ち構えていました。1人は30代の坊主の男性(坊主と言ってもマスコットキャラクターのような可愛い男性)、もう1人は40代くらいの偉そうな男性。

 

こんにちは!!

 

自分の持っている最大限の爽やかさを全面に出して言いました。第一印象は大切。これで8割が決まると言っても過言ではない。

 

そこから、あっという間だった20分間が始まりました。

 

1次面接の内容

1次面接は持参したプロフィールシートとフリーシートに沿って尋問、もとい、コミュニケーションがなされます。フリーシートとは、「あなたを自由に表現してください」というテーマでA4用紙に事前に記入したシートです。

 

面接官「自己紹介をお願いします」

この1言で面接の口火が切られました。自己紹介で放射性物質について研究していると話すと、「電通なんかよりそっちを研究した方が良いよ〜笑笑」なんて言われてうまく返せませんでした。

 

続いて、

 

面接官「志望動機は?」

 

じぇい「はい。僕はITの力で人々を幸せにしていきたいです。御社は今や広告の枠を超えてiuegahgo,,,,,」

一通り考えてきた志望動機を話し、僕はターンエンド。

 

面接官「IT系ね〜。てことはコンサル業界も受けてるのかな?コンサル業界とうちの違いって何があると思う?」

相手はターンエンド。

 

こもん「広告代理店は上流から下流まで手がけています。一方、コンサルはクライアントに対してこういう風にやるべき!と言うだけで実際にやるところまではしない。このような違いがあると思います。」

 

面接官「う〜ん。まぁね〜。」

 

(あれ、面接官全然しっくりきてないやん!!やべー!脇汁ブシャー)

 

面接官「じゃあ博報堂との違いを教えて?」

 

(よし、ここで挽回や!!)

 

こもん「はい。博報堂は広告という概念の中で自由に発想して、それを形にしている企業で、電通はというと広告の枠をとっぱらって自由に考えて、そしてそれを形にしていっているとパンフレットや説明会などを見て思いました!」

 

面接官「ん〜それは違うよ。博報堂だってうちと同じようなことやっているし。君は表面的なところしか見れていないよ。」

 

(え、、、これ落ちるフラグ!? 嫌だ!嫌だ! 悪あがきするぞ!)

 

こもん「もう1つあります!電通の社員は博報堂より気遣いが出来る方が多いと感じました!」

 

面接官「ほうほう。もしかして君、電通の本読んだ?笑」

 

こもん「はい!その本でも感じましたし、電通の社員さん2人と食事させていただく機会があったのですが、そこでの部下の上司への気遣いは素晴らしいものでした!これが電通が博報堂に負けない1つの理由だなとそのとき感じました!」

ここで若干評価を取り戻した感覚を覚える。

 

それから部活動の話、モデル活動の話などをしました。面接官は終始笑顔(にやけ顔?)でそこまでやりにくい感じはしませんでした。

 

そして、面接終了間際に、

 

「じゃあ、最後モデル歩きして帰ってみて??」

 

 

面接でモデル歩きをすると誰が予想したでしょうか。こいつ正気か!?と人格を疑ってしまいそうでした。てかモデル歩きって何?

 

でも、僕は知っていたのです。

無茶ぶりは、やることに意味があるのだと!!

 

鞄を持ち、腰を上げると、全力でモデル歩きをしながら帰りました。そして、ドアの前で1ポーズ。気分は速水もこみちです。この時点でナイアガラの滝なみの汗をかいています。

振り返って頭を下げると、面接官はケラケラ笑っていました。良い印象なのか、悪い印象なのかは定かではありませんが、こんなんさせられてもし落ちてたら一生根に持ってたでしょう(笑)

 

 

 

部屋を出ると、待機中に雑談をしていた人事の方(女性)が目を丸くしていました。醜態をさらした訳を話すと、意外にモデルのことに食いついてくれて「チェックしとくね!」って冗談交じりに言われ、そのままエレベーターに乗り電通名古屋支社を後にしました。



最後に

上述の通り、1次面接は決して完璧ではありませんでした。むしろぼろぼろでした。それでも通過した理由は、あるとしたら1つだけだと思います。

目立つことが出来たからです。

電通は1次面接で3000〜4000人の就活生と面接を行うと言われています。そこで暗記してきた志望動機や学生時代頑張ったことを話しても、2次選考に進むことは出来ないのかもしれません。

どうやって印象付けさせるかは非常に大切で、僕の場合は「モデル歩きしてた変なやつ」という覚え方をされたのかなと思います。

また、帰り際に人事の女性と話すことが出来たのも運が良かったと思いました。

 

でも、ここで1つ言っておきたいことは、面接はコミュニケーションの場です。強引に印象を残したいがために急に僕の一発ギャグを見てください!と言ってやりだすのは相手とのコミュニケーションができていません。逆効果になってしまうでしょう。

あくまで、話の流れで、そして相手が望むのであればやる。というスタンスが良いでしょう。

1次面接の記事に続いて、電通の2次面接についての記事も是非読んでみてください。


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