先日、キーエンスの面接内容と選考プロセスについての記事を書きましたが、情報提供していただいた友人が有能すぎて、1つの記事におさまりませんでした。
今回はキーエンスの選考の1つであるケーススタディの実際に出題された問題文の結構詳しい内容と、その回答例を公開したいと思います。
恐らく、ここまで詳しい問題文、そして回答例はまだネット上に存在していないと思います。キーエンスを受ける方は必見です!
Contents
問題文はこちら
以下が問題文を簡潔にまとめた内容です。
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加工品A、BがありAの方が複雑
加工用の材料は75枚で一束になっている。
工場のラインが二つ(便宜上①②とする)ある。
- は最新製で1時間で90枚加工
- は旧型で1時間で60枚加工
前日に運ばれてきた材料を翌日から加工する。
A,B共に同一の材料から作製する。
昨日、①でBを②でAを作っていたが、Aの需要が増したため
今日から①でAを②でBを加工する。
人手不足であり、別の分野の従業員も作業にあたっている。
始業時間は8:30から。
開始時、前日分として①のラインには2つの束、②のラインには1つの束が残っていた。
10:00の休憩後、ライン①のみ不良品が多数出るようになった。
従来、0.5%ほどの不良品率だったものが5%となっている。
課長が原因追究へ
ライン①の監督責任者の意見「オペレータの故意が原因ではないか」
根拠:会社とオペレータが賃金でもめており、今朝はオペレータ同士で話し合っていた。
⇒責任者が午後からしっかり見張ることになった。
しかし、午後になっても不良品率は変わらない
課長は仕事があるため部長に報告し出張へ
製造部長は品質課長に話を聞く。
品質課長「昨日から新しくS社の材料を入荷しており、異なる材料(合金比率)は多少異なるが、品質的には従来品と変わらない」
一刻も早く原因を探る必要がある。
製造部長として不良品率が上がった原因をあなたが考えろ。
その他の背景
・その日、とても寒く従業員が「寒くて仕事にならない」と言っている
・ライン①から大きな音が聞こえていた
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回答シートは複写式になっており、複写版を面接に持ち込むことができます。また、問題等は回収されるので、出来るだけ多くのメモをとっておくと良いでしょう。
また、回答シートには結論・原因(箇条書き)・メモの欄があり、原因(消えた原因も含める)をたくさん書いてそこから、結論を書くとよいとのことです。
面接では、結論に至った理由を述べるために消えた原因の根拠も考えておくことをおすすめします。
回答例はこちら
以下に友人の素晴らしい回答例を載せておきます。ただし、これを読み込みすぎると自分の考えが浮かばなくなるので「こういう考えもあるのねー、ふーん(ハナホジー)」程度に見ていただけると良いかと思います。
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結論「S社の合金薄板とライン①の油圧プレス機の相性が悪い」
考えられる原因全ては以下の通り
- 低温による材料の性質変化
- 従業員の故意による不良発生
- 合金薄板とライン①の相性が悪い
- ライン①がAの製造に適していない
- ライン①が故障している
見解
時間スケジュールを確認→ライン①②共に10時前に前日分が終了している。
この時は、不良品が発生していない
この時点で、ライン①がAの製造に適していないが×
またライン①の故障の選もない
また、材料の性質変化によるものなら①②共に不良品がでると考えられるため×
午後から、監視が強化されているため従業員の故意もない。
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面接での質問内容について
このケーススタディに取り組んだあとに、面接が行われます。そこでは、結論やその結論に至った理由を聞かれ、それに対してツッコミが入ります。その質問内容を以下に箇条書きにします。
- 材料の材質変化でたまたま①だけ合わなかったことは考えられないですか?
- 相性が悪いとは具体的にどういうことですか?
- 従業員がミスしている可能性についてはどう思いますか?
- 従業員が隠れて故意に引き起こしている可能性についてはどう思いますか?
- 解決策はありますか?
キーエンスの面接官は頭がキレる(そういう風に演じている?)人が多いので、無能扱いされないように、しゃべり方なども気をつけた方が良いでしょう。
冒頭でも紹介しましたが、キーエンスの関連記事も是非ご覧ください。
http://mens-beauty.co/keyence_interview/
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